2018年3月に総務省が発表した数字は、関係者にちょっとした衝撃を与えました。
2018年1月の完全失業率2.4%。これは前月の数字を0.3ポイントも下回り、 約25年ぶりの低水準でした。
その後もさらに失業率は低下。同年5月には2.2%。
表面上の数字とは言え、失業率が2.5%以下となれば、完全雇用に近い状態。
感覚的には、バブル時代です。
『日本には余っている労働者がいない』
そう言っても過言ではない状態なのです。
2018年度版中小企業白書によれば、人手不足の程度を示す充足率は以下の通りになっています。
▼社員数5~29人
*製造業 … 3.2% *非製造業 … 3.5%
▼社員数1,000以上
*製造業 … 0.4% *非製造業 …1.6%
このように中小企業ほど働き手の不足が深刻なのです。大阪で助成金申請・就業規則作成などの社労士・社会保険労務士業務は大阪駅前助成金サポートセンターへ。助成金申請・就業規則作成対応の社会保険労務士法人トップ労務マネジメント
雇用保険財政は、空前の財政黒字なのです。平成27年度末時点で、積立金が6兆4,000億円超。
失業者が減り、失業等給付が激減した結果、多額のお金が余っているのです。
そんな背景もあり、厚生労働省の予算概算要求が近年増額されています。
▼平成27年度 29兆9,146億円
▼平成28年度 30兆6,675億円
▼平成29年度 30兆6,873億円
▼平成30年度 31兆1,262億円
その結果、助成金が近年拡充されているのです。
澤田秀雄氏(旅行会社HIS創業者)の 名言があります。
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すべての物事には、『陰』と『陽』の二面性があります。
ガマンする時なのか、それとも、攻めるべき時か。
冷静に状況を分析して、判断しなければならないのです。
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18年連続赤字だったハウステンボスを半年で黒字に転換させた経営手腕。
澤田氏の言葉には重みがあります。
この名言を今日の経済情勢に落とし込めば、以下の通りになります。
▼陰 … 人手不足 ⇒ ガマンする時
▼陽 … 助成金の拡充 ⇒ 攻めるべき時
このように、人手不足はマイナス面だけではありません。
雇用保険財政が空前の黒字で、助成金の予算が拡充されているのです。
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